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スペースロック(SR-1)工法SPACE ROCK-1 METHOD

スペースロック(SR-1)工法 [急硬性エアモルタル] NETIS:NO.KK-010054

GUIDANCE

「急硬材(SR-1号)と気泡混合モルタル、及びセメント」を「スペースロックシステム」を用いて両液の混合を行い、早期硬化、早期強度の発現を可能にした優れた工法です。

「SR-1号」は急硬性を有しますが、専用の「SRセッター」により硬化時間を自由にコントロールすることが可能です。空隙の充填や埋め戻し、道路拡幅の際の盛土などで、従来の気泡混合軽量土では硬化時間が遅いために、自重による圧密現象の発生したり、目的箇所への確実な限定注入が困難であるなどの課題があり、1日当りの打設量、施工場所等に問題がありました。

スペースロック(SR-1)工法はこれらの課題を解決し、早期硬化、早期強度の発現により優れた特性を有する工法です。

製造方法PRODUCTION METHOD

硬化後3時間

スペースロック(SR-1)は、流動性が非常に良く又、硬化時間を自由にコントロールできます。

配合表RECIPE

スペースロック(SR-1)工法には、用途、施工箇所に応じて数々の強度、単位容積質量及び配合の設定が可能です。

スペースロック(SR-1) 工法の使用材料と標準配合表(1㎥当り)

目標強度 スペースロック(SR-1) 工法材料配合表 備考
A  液 B  液
圧縮強度
(N/m㎡)
セメント※
(kg)

(kg)

(kg)
起泡剤※
(kg)
希釈水
(kg)
空気
(L)
SR-1号
(kg)
SRセッター
(kg)

(kg)
生比重 空気量
(%)
0.5 270 0 200 1.33 25 640 30 0.90 30 0.56 64.0
1.0 315 0 215 1.27 24 610 35 1.05 35 0.63 61.0
1.5 360 0 240 1.08 21 519 40 1.20 40 0.70 51.9
0.5 207 460 147 1.14 22 548 23 0.69 23 0.86 54.8
1.0 225 500 167 1.06 20 510 25 0.75 25 0.96 51.0
1.5 243 540 183 0.98 19 471 27 0.81 27 1.04 47.1
※)セメント:高炉B種セメント  起泡剤:デンカSR-F(20倍希釈液)使用
注)上記配合より高強度の場合はSR協会までご相談ねがいます。

材料の特性MATERIAL PROPERTIES

SR-1号は急硬性であり、専用の「SRセッター」により硬化時間をコントロールすることが可能です。
ゲルタイムの関係を図-1に示します。また、配合別強度発現性状を図-2に示します。

■「SRセッター」量とゲルタイム例

注)セメントの銘柄と練り上がり温度によって
ゲルタイム及び強度に差が出る場合があります。

■配合別強度発現性例

注)10%、15%は、SR-1号/セメントの比率です。

通常の気泡混合軽量度は自重により気泡が圧密されるため、1回あたりの打設高さを1m以下とするのが標準です。
スペースロック工法は数時間で自立しますので1日の打設高さを1m以上とすることが可能です。

■打設高さと単位容積質量の関係

【試験方法】
幅1m高さ3mの型枠にスペースロックを40リットル/minの速さで高さ1mまで打設した。
その後、1時間置き同様にして打継ぎし、1日の打設高さを3mとした。
材齢28日後、高さ45cm毎に切断して単位容積質量を測定した。

気泡混合軽量度を盛土材料として用いる場合、交通荷重等の活荷重及び自重や鋪装荷重などの死荷重により発生する応力に対して十分な強度を持つ材料を用いる必要がある。取り分け、施工時の人力や車両による応力度は、安全性、工期に密接な関係があり十分に検討する必要があります。
輪荷重T-25の車両作業が可能な圧縮強度は0.25N/mm2、人力作業が可能な圧縮強度は0.05N/mm2であり、通常の気泡混合軽量土では人力作業ができるようになるまでに1日間、25tonダンプで作業できるようになるまでには3日間の養生期間が必要となります。
一方スペースロック工法の場合は数時間で人による作業が可能で、 25tonダンプでも翌日には既に作業が可能となります。

■打設高さと単位容積質量の関係